2017.07.13

子供へのVR活用について

注)12歳以下の子供は二眼のVRヘッドセットは斜視の原因になるため使用はひかえましょう。1眼タイプの子供用VRヘッドセットを使用してください。

 

聞いてください。
うちの子が手洗いをしません。
どうしたらいいですか。

しらんがなですよね。
分かります。
ごもっともです。

でも今の私にはこれが悩みの種。
子育て中はしょうもないことで悩みます。
でも本人は結構真剣なんです。
私も真剣になんとかしたいと思っております。

4才男子。
まー、言わんと手洗いしません。
なんとか手洗いから逃れようと無い知恵を働かせます。
洗ってないのに「洗った」と平然と嘘をつき、
「うんちの後は石けんで洗うけど、おしっこの後は水でえーねん。」
と、全く理にかなってないけどかなってる風の屁理屈をこね、(保育園でこれを先生に言ったらしく私が注意されました。)
蛇口をひねって水の音だけ私に聞かせて洗ったことにしたり。
どうせ毎回母に嘘を見破られ、屁理屈はねじ伏せられ、水の無駄までしかられて手を洗うことになるのに・・。
そしてたとえ洗ったとしても、それがもうめっちゃテキトー。
泡で手を優しく覆って流すだけ。
こっちは自作の手洗いの歌まで歌って盛り上げているのに。
イントロもそこそこに息子の姿はもうそこにはありません。
病気になってもらいたくないから、しっかり手洗いしてほしいのに!
子育てですっかり怒りの沸点が下がりきっている私はもうそれだけで2〜3時間はイライラがおさまりません。
同じようなことでイライラしているお母さんもきっと多いはず。(うちだけじゃないと思いたい。)
そんな中、私は見つけました。
あるイベントでVR体験を通して子供が自らがすすんで、正しい方法で手洗いをするようになる実証実験が行われ成功したという記事を。
あいち小児保健医療総合センターと名古屋工業大学、金城学院大学、NTTドコモ東海支社の共同研究チームが行ったということですが、
なんと特殊且つニッチな研究なんでしょう!!
でも今の私にはビタッとはまる、ありがたい研究です。
この研究の主軸は子供の手洗いについてではなく(そうでしょうね)、子供の病院に関する不安を取り除き、病院ぎらいを解消することを目的としています。
手洗いの件はその一環です。
子どもの「病院ぎらい」をVR技術で解消
ただ私はこの記事を見たとき、
この手洗いVRを今すぐ息子に見せたい!!と思いました。
寝ても覚めても妄想全開で生きている彼には必ずはまるはず!
えい、やー!と泡で手をこすりまくる姿が目に浮かびます。

 

VRで病院嫌いを解消する仕組み

もちろんメインのVRでの子供の病院ぎらい解消しようという研究は大変興味深い物です。
みなさん子供に何かを伝えたいとき、子供が具体的にイメージできるように言葉を選んで話すと思いますが、
それは子供は視覚的にイメージすることで物事を理解しやすくなるからです。
そういう意味で、子供に何かを伝え、理解させるツールとしてVRを活用する仕組みはかなり理にかなっていると言えます。
伝えたいイメージを直接見せられ、実感させられるわけですから。
子供は理屈じゃなく実感でしか動きません。(少なくともうちの子は)
この研究では、
①手術、治療・検査時の恐怖を和らげるため、気を紛らわせる。
②手術、治療・検査時に心の準備をさせる事前説明
にVRを活用しています。
①では、子供の切り替えが極端で早く、好きな物には集中しやすいという特性をうまく使っていますね。
また、大人もそうですが子供は未知なこと、知らないことによけいな恐怖を感じやすいので、②のようにどんなところで何がおこるか事前に予習しておくのは効果的ですね。
どちらもVRでこそ効果が得られる物でありVR活用の良い事例だとおもいました。

 

子供へのVRの可能性

子供はよく病気にかかります。
小さい子供は病院に連れて行き、診察を受けさせるだけでも大仕事です。
うちの子もよく病気にかかり、入院もしました。
絶対痛くないのに未知だというだけで治療や診察にいちいちビビって号泣&全力抵抗し、先生や看護師さんを困らせ。
採血や点滴の時には暴れるもんだから針がうまく入らず数回やり直し、結果よけいに痛い想いをする。
そんなの毎回でした。
でもあのとき病院で実際にこのシステムが導入されていたら、子供がよけいな不安を抱くこと無く安心して治療を受けられ、先生や看護師さんの作業が安全にスムースに進められるなら、
それはもう迷うこと無く必ず使ったと思います。
私は予防接種の時ですらあってほしいと思います。
子供へのVRの普及は想像力を欠落させる要因になりそうで避けたいですが(個人的見解です)、VRのポテンシャルは大きいです、今回の事例のように適所での適材としての活用、普及を望みます。

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