2017.06.30

VRとエロとメンタルヘルス

VR業界、盛り上がってますね。
日本では、特にゲームやエロの分野が盛り上がっています。

まだ体験されていない方は、ぜひ体験してみて下さい。
VRは体験しないとその凄さは分かりません!
(僕も研究の為にエロ映像を見たりしますが、新時代ですね。近い将来、現実世界に帰ってこれない人が問題になるでしょう。念の為再度伝えますが、私はあくまで研究の為です、はい。)

*弊社には、たまにエロコンテンツ制作の依頼が舞い込みますが、エロコンテンツはお断りしております!

えー、今回の本題の真面目な話をします。
VRとメンタルヘルスについてです。

VRは、従来のメンタルヘルス治療、理解、評価を変容させるポテンシャルがある

2017年3月に、VRをメンタルヘルスの治療に利用した研究を分析した論文が、オンラインで公開されました。
オックスフォード大学の精神科医とバルセロナ大学の研究者たちが共同で、過去285件もの研究を分析し、「VRは、従来のメンタルヘルス治療、理解、評価を変容させるポテンシャルがある」と結論付けています。

原文(PDF)はこちらから
https://www.cambridge.org/core/services/aop-cambridge-core/content/view/A786FC699B11F6A4BB02B6F99DC20237/S003329171700040Xa.pdf/virtual_reality_in_the_assessment_understanding_and_treatment_of_mental_health_disorders.pdf

VRと不安症

メタ分析の対象となった285件の研究の主な内訳は、心配症が192件、統合失調症が44件、物質関連障害が22件、摂食障害が18件となっています。

論文では、不安症に効果があり、中でも特に恐怖症が研究されているとのことでした。例えば、高所恐怖症やPTSDの患者にVRでその状況を再現して、慣れさせるというものです。

6つの手法と効果

僕は、メンタルヘルスにおけるVR活用には、以下の6つの手法と効果があると思っています。
1. ロープレ体験による耐性強化
2. 視点移動体験による他者視点の獲得
3. 癒やし体験によるリラックス効果
4. 閉鎖空間体験による集中力向上
5. 体感覚を通した体験による理解の深化
6. 特定状況下での行動検知による異常診断

研究で効果があると言われている恐怖症の治療は、基本的に暴露療法と言われる、対象の体験を低刺激のものから体験させて慣れさせる手法で、6つの手法で言うと「1. ロープレ体験による耐性強化」に当たります。

デモ体験

今、社内で上記6つの手法のデモを制作し、検証していますが、「1. ロープレ体験による耐性強化」はもちろんですが、「2. 視点移動体験による他者視点の獲得」も効果高そうです。

anger management

具体的なサービスに落とし込むにはもう少し時間がかかりますが、大学の先生や分野の専門家の方々にご協力頂きながら、ステキなサービスが
出来そうです。

楽しみにお待ち下さい!

現在検証中のデモ体験をご希望の方は、ご連絡ください。
*エロ体験ご希望の方は、こっそりコマツまで。
info@cocoloworks.com

by Eiji Komatsu